大人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼︎」の高海千歌役の杏ちゃんこと伊波杏樹さんが出演している舞台「銀河鉄道999 さよならメーテル—僕の永遠」を観てきました!
メーテル役は杏ちゃんと木下晴香さんのWキャストとなっています。今回は4月25日昼公演と公演終了後のアフタートークの様子をお伝えします!
別日(23日?)に休みをとったから25日は行けなかった人にも、残念ながらチケットを取れなかった人にも、幸運なことにチケットを取れた人にも、公演やアフタートークの様子、現場の楽しさ、会場の空気を伝えていきます!
銀河鉄道999のネタバレと感想
「銀河鉄道999」の簡単なあらすじ
舞台は、銀河系の各惑星が銀河鉄道と呼ばれる宇宙空間を走る列車で結ばれた未来世界(テレビアニメ版では第1話冒頭のナレーションで西暦2221年と設定)。宇宙の多くの裕福な人々は機械の身体に魂を移し替えて機械化人となり永遠の生を謳歌していたが、貧しい人々は機械の身体を手に入れることができず、機械化人の迫害の対象にされていた。そんな中、機械化人に母親を殺された主人公の星野鉄郎が無料で機械の身体をくれるという星を目指し、謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗り込む。
引用元:Wikipedia「銀河鉄道999」あらすじより
「銀河鉄道999」の最初は1977年に発表された漫画で今もなお語り継がれる名作です。
そして原作者の松本零士先生(1938年生)が小学生の頃から構想を練っていたということだから、更に驚きですね!
そんな名作・大作に「メーテル」という重要な役で杏ちゃんが出演したのだから、それだけでも凄いことです!
今回の公演のネタバレ
鉄郎は機械化を推し進めようとする機械伯爵を打ち倒します。その中で「限りある命」について真剣に考えることで、「限りある命だからこそ、人間の心を大切にして生きることの大切さ」に気づきました。
そして、それと同時に永遠の命を与え人間の心を忘れさせてしまう「機械化母星」を壊すことを旅の目的にします。
そんな鉄郎とメーテルを乗せて、999号は旅の終着点である「機械化母星」を目指して進みます。
旅の途中で、時空の歪みに遭遇し、時間軸だけが異なる過去の999号と接触してしまします。
そこで鉄郎は、メーテルと逸れる代わりに、鉄郎とよく似た「ハミル」という青年と出会います。
ハミルも機械化されることを望んでおり、機械化人になれなかった貧しい人々を人間牧場から救うため、機械化を進めていくと自らの信念を語りかけます。
機械化人によって鉄郎が唯一の家族である母を殺されたように、ハミルも唯一の家族である妹を機械化人によって殺されていたのです。
ハミルの強い信念は彼を機械化人にさせ、機械伯爵として機械化人たちの英雄として君臨します。そして鉄郎の前に立ちはだかった機械伯爵がまさにハミルだったのです。
機械伯爵の本当の思いを知ってしまい、機械伯爵を打ち倒すことをためらう鉄郎は、機械伯爵の過去を知った上で、もう一度彼との対峙をさせられます。
鉄郎は苦悩します。それでも最初の信念から脱線してしまった機械伯爵=ハミルを撃ち倒しました。
長かった旅も遂に終着点。なんと、その駅の名前は「機械化母星 メーテル」。
メーテルは母親にして惑星「ラー・メタル」の女王「プロメシューム」によって、ラー・メタルの部品にするためのネジの材料として相応しい人間を機械化母星に連れてきてネジにするという運命を背負わされていたのです。
鉄郎はプロメシュームに捕まってしまいます。しかし、メーテルは鉄郎との旅の中で自分の運命に疑問を抱き、自らの手で運命を掴み取るために、父親であるドクターバンの魂が込められたペンダントの力を借りて「機械化母星メーテル」を壊すことを決断します。
爆発し、四散する「機械化母星メーテル」から999号に乗って命からがら脱出した鉄郎とメーテル。安堵していたところに、突然プロメシュームが再び姿を見せます。
メーテルは自らに課せられた運命に立ち向かうため、母親であるプロメシュームを銃で打ち倒そうと撃ち倒そうとします。
すると、メーテルの血を分けた姉であり、宇宙海賊として有名なエメラルダスが現れます。
「エメラルダス、貴方はその強さで妹を守りなさい。メーテル、貴方ははその優しさで姉を支えなさい。」
かつて、暖かかった頃の母親の教えを思い出し、エメラルダスが母親であるプロメシュームの額を撃ち抜きます。
エメラルダスとメーテルは、その強さと優しさで運命を選び取ったのです。
遂に「機械化母星」を破壊し、鉄郎は旅の目的を終えました。
しかし、「今度は自分を探す旅に出る」と言ってメーテルは999号に乗ります。
鉄郎は、憧れである宇宙海賊のハーロックの言葉を思い出します。
「旅人であり続けろ」
メーテルとは別々の道を進み、鉄郎は更なる旅を始めます。
感想
私はこの公演初回が観劇ではなかったので、「あぁ、ここでのメーテルの寂しげな表情は鉄郎のあのセリフとプロメシュームに課せられた宿命の板挟みに苦しんでいるんだなぁ」と色々と先読みをすることができました。
また、初回は喋っている人に注目をしがちでしたが、敢えてセリフを言っていない他の人に注目するのも、舞台の面白さです。
アニメやドラマなどでは、どうしても演出上、強調したいキャラクターのアップになり、他のキャラクターがその瞬間にどうしているのかが表現し切ることができません。
しかし、舞台ではスポットが当たっている人以外もそのキャラクターになりきっていなければ世界観が壊れてしまいます。
例えば、ハーロックとエメラルダスが通信しているとき、舞台の真ん中でアルカディア号の乗組員が酒盛りをしています。モブキャラではあるものの、それぞれが個性をもち、セリフはなくとも声が聞こえてくるようでした。
他にも、最後の晩餐のシーンで鉄郎とメーテルが歌う場面。
最初は鉄郎が歌っているのですが、後ろで杏ちゃん演じるメーテルは、鉄郎の決意を聴きながら悲しそうな表情を浮かべながらワインを飲んだり、俯いたりしています。
そして、この日の舞台ではアドリブや「あ、今杏ちゃん噛んだw」など感じた瞬間がありましたw
アドリブでいえば、「最後の晩餐」に到着するところで食堂車に向かう鉄郎が車掌も誘います。車掌は「職務があるので…」と断ろうとすると、鉄郎が車掌さんにお腹をボンボンぶつけますwこれは第一幕で車掌が二人になった時にやっていたことですw
その時に鉄郎…というか中川さんが勢いよく何度もぶつかったため、車掌役のお宮の松さんが転んでしまい、舞台の照明にぶつかってしまうというアクシデントがありましたw
この辺りについてはアフタートークでも触れていますが、車掌はとっさに「建て付けが悪くて…」と言いながら捌けていくと、鉄郎が「999号壊さないでよ!」と言いましたw壊させたのはあなたですw
もちろん、会場は爆笑、澄ました顔しているメーテル役の杏ちゃんも笑いを堪えていたことでしょうw
この後、舞台が暗転するのですが、車掌が転んだあたりでチラチラと光が見えましたw裏で装置が壊れていないか、確認していたのでしょうw
そのせいか分かりませんが、この後、杏ちゃんのセリフの時に時々ノイズが入るようになりましたw偶然かもしれませんが、でもそのせいだとしか思えませんw
そして、メーテル演じる杏ちゃんが鉄郎を助けにプロメシュームと対峙する場面、ペンダントを出します。その時、ペンダントを出すのに一瞬手こずったようです。
実際、取り出したペンダントはチェーンの真ん中ではなく、かなりペンダント寄りの部分だったため、遠目からは何を取り出したのか分かりにくかったw
途中でちゃんとチェーンの真ん中あたりに持ち直して、「ペンダントを持っている」ということを分かりやすくしてくれていましたが、チェーンがモコモコの衣装に引っかかってしまったのかもしれません。
どこのセリフで「あ、噛んだw」かはよく覚えていません(多分第一幕の最後の場面かな?)が、一瞬言い直していたし、前回と少し違うぞと直感的に感じましたw
きっと本人に言ったら「うるさいなーもう!w」と怒ってしまうかもしれませんねw
アフタートークショー(MC美山加恋、矢沢洋子、伊波杏樹)
アフタートークショーが始めると、MCでクレア役の美山加恋さん、リューズ役の矢沢洋子さん、そしてメーテル役の杏ちゃんこと伊波杏樹さんの登場!
アフタートークショーは女子3人の女子会wそして髪が長いからお尻で踏んでしまわないように注意していましたw
早速質問。
【一通目】
お気に入りの場面、見所はどこですか。
矢沢さんはメーテルのソロ曲と即答。すごくいい曲で、楽屋などのモニターで聞きながら歌っているけど、難しくて歌えない…ということでした。
恐縮する杏ちゃんw実は、芝居のステージで歌を披露するのは今回の作品が初めてで毎回緊張していたようですが、矢沢さんの言葉を聞いて励まされたようです。
一方、杏ちゃんは車掌さん周りのシーン。クレアとの絡みも可愛くて好きだとのこと。
第一幕で「しょく・ど・う・しゃ」の場面とか、メチャメチャ好きみたい。確かに車掌さんの場面やクレアの歌は可愛くて楽しくて、踊りだしたくなる曲でした。
【二通目】
役作りをする上で気をつけたことはどんなことか。
矢沢さんは昨年の舞台でも演じていたので2回目ではあったのですが、今作は歌いっぱなし。第一幕の「優しくしないで」(ハミルとはぐれてしまった鉄郎が迷い込んだ酒場)は映画でもリューズが実際に歌っていた曲だったので、「歌詞を間違えられないぞ」とプレッシャーになっていたようですw
ギターのネック部分にカンペを挟みたかったということですw
矢沢さんの声質と曲の優しさと物悲しさが非常にマッチしていました。
杏ちゃんはというと、「音」と一瞬一瞬の「表情」にこだわったということです。
メーテルは多くは語らないけど、表情と少ない言葉で鉄郎に伝えるところがあるからです。
美山「普段の杏樹さんとは違うんですか?」
\wwwww/
杏「なんかざわざわされてるけどw普段は割とふざけた、チョけた、楽しいのが好きでワイワイしているタイプだけど、家だとメーテルに似てますw静かぁに生きていこうと決めてますw」
美山さんは前回の舞台と全然違うステップを踏んで、一貫して鉄郎のことを大好きで、友達としても大好きなのがクレアだから、そこを大切に生きていればクレアになれる、と感じだということです。
そこに杏ちゃんが「笑顔がすごく素敵であったかくて輝いていて、届いてますよね。」とナイスな言葉。会場から美山さんに大きな拍手が送られました。
「鉄郎さんと一緒にやっていると…」と話していると
お宮「どうして鉄郎の話ばっかりで車掌の話が出てこないかなぁ!」
と愚痴をこぼしながら車掌役のお宮の松さんが登場w
そして出てきたお宮の松さんに「今日は999号を壊しそうになって…」とツッコむと、
「あれは鉄郎が悪いんだよ!」
「いつもあんなことしないのに(この日の最後の晩餐を取る前のシーンで、中川さんがお腹でお宮の松さんに何度も勢いよくぶつかりましたw)、急にするからバランス崩しちゃって。咄嗟に「建て付けが悪い」なんてことになって。その後のセリフ言うのに痛くてしょうがなかったよ。」
「痛そうだった〜w」
「四つん這いで出て行きましたよねw」
裏では中川さんが「お腹が痛い、お腹が痛い」「(建て付けが悪いなんて)アドリブが効かないんだからw」と散々冷やかしたようですw
でもかなり盛り上がった(?)から次もやっちゃおうかなと考えてしまうようですw期待していいのかな?w
【三通目】
「銀河鉄道999の男性キャラクターの中で彼氏にするなら誰?」
そわそわしだすお宮の松さんw
リューズ的には機械伯爵…と言いたいけど、今回はご乱心気味w
普段ならヘビーメルダーのマスター(「優しくしないで」を歌った酒場)w
マスターをやった方(キャストの名前までは確認できませんでした…)は、車掌さんが二人出てくるところでもう一人の車掌役をやるなど、かなり色々な声色を出せるようで、とても器用な演者だと、お宮の松さんも感心していました。
メーテルは最後のシーンの意味も込めて、鉄郎。
クレアは、「鉄郎さん、ハミル、機械伯爵、おじいちゃん(聞き間違い?誰のことでしょう)、かなぁ。」「あ!あとハーロック!」
がっかりするお宮の松さんw
【四通目】
「衣装のお気に入りの点は?」
杏ちゃんの衣装は新品だということ。
確かに、前作メーテル役のハルカさんの身長は165cm、木下晴香さんは167cm、杏ちゃんは158cm。
流石にスリーサイズを合わせるだけではサイズが合いません。
また、美山さんのお衣装も新品だということです。前回からスカートの丈が長くなり、昨年はエプロンを「金太郎の前掛け」とからかわれたせいなのかw一回り大きくしてもらったようです。
お宮「クレア100%だよ」
\wwwww/
それに、衣装がキラキラしているのも、前回はスパンコールだったのが、ビーズでにしてもらったようです。確かに、かなり離れていても照明が反射して衣装のどこかは必ずキラキラしていました。
リューズはそのまま。「おっぱい出てて」と直接的な発言に苦笑いするキャストと会場w
杏ちゃんは初めて着た時の感想は「暑い」だそうです。確かにあんな衣装を着て、ステージ上で照明をガンガンに浴びせられれば暑いですよw
この日の公演でもジワっとしてしまい危なかったみたいw
帽子が特徴的だけど、なかなか重みがあるようです。意外と中身が詰まっているのでしょうか?
お父さん(ドクターバン魂が宿ったのペンダント)は忘れてしまわないかと聞かれるとすぐに「忘れることはないです!」と否定しました。
しかし私は見ていましたw鉄郎が捕まってしまい、プロメシュームにペンダントをかざそうと取り出す瞬間、ペンダントを取り出すのに一瞬手間取り、ペンダント真上部分のチェーンを持っていたことをwそしてすぐにチェーンの真ん中に持ち替えたこともw
どうやら、この時チェーンが「ブチッ」と言って千切れてしまったようです。それを聞いたお宮の松さんは「建て付けが悪いんだねぇ。」w
チャイムがなってそろそろ終わり…という空気でしたが、お宮の松さんが「アッキー(中川さん)がMCの時も、このあと10分くらいやってたから」と気にさせないw
ということで最後の質問。
【五通目】
「稽古中の裏話を教えて欲しい。」
「出た、一番話し辛いヤツ」
\www/
お宮の松さんは、プロメシューム役が浅野温子さんから松下由樹さんに代わり、みんなでチーム組んでやったことだそうです。
杏ちゃんは、稽古場に銀河鉄道999の単行本が置いてあることに気づいたのが、自分で単行本を揃えてからだったということw
稽古場でも見つつ、家でも見つつ…
お宮「終わったらブックオフにね…」
杏「取っとく!ちゃんと本棚にいれとく!」
矢沢さんは前作の稽古中、初めてということもあってずっと緊張していて、稽古終わりに飲みに行っていたことを後から聞いて、「ズルイ!」と思ってたから今回は!と思ったら、スケジュールが合わず、今の所一回しか行っていない。大阪もあるからみんなで行きたいということ。
お酒の話になるとお宮の松さんが「女性はみんなザルなんでしょ?」と冷やかしますw
中華料理屋で矢沢さんが飲んでいるところに遭ったことがあるとお宮の松さんがエピソードを話しましたが、どこまで本当なのかw
最後に矢沢さんから代表の挨拶。
「今日が東京公演の中日。平日の忙しい中来てくれてありがとうございます。明治座では29日までやっているので、あと一回とは言わず、何度でも足を運んでくださると嬉しいです。」
まとめ
ストーリーがわかっていた分、前回よりも「伏線になっているのか」ということに気づくことができ、初回とはまた違った楽しみ方ができました。
また、感想でも書きましたが舞台全体を眺めながら世界観を楽しむことができるのも舞台の面白さですね!
アフタートークでは、年下だけど芸歴は圧倒的に先輩の美山さん、歌手としても非凡な才能の矢沢さん(何てったってあのエーチャンの娘ですから)に気を使いながら、MCの進行をサポートしたり、話題を振ったりして、杏ちゃんの心配りも垣間見ることができました。
単行本は18巻と読みやすい長さで、アニメや劇場版、スピンオフ作品もたくさんあります。「銀河鉄道999」のシリーズを色々と観てみることで、また違う視点で楽しむことができそうです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!